「ミラーズ・クロッシング」帽子の似合う男一匹、どこへ行く・・・

3.5
心の筋トレ(映画)

またコーエン兄弟ですヨ。

今日は「ミラーズ・クロッシング」

禁酒法時代、ギャング間の抗争を描いた映画。

トムが参謀格を務める一方のボスがレオ、アルバート・フィニーが貫録の演技。

敵対するボスがキャスパー、演じのはジョン・ポリト、彼は「バートン・フィンク」で映画会社社長の可哀想な側近を演じていましたね。

この作品でもギャングのボスなのにどこかユーモラスな人物を演じています。

太った奥さんに太った息子とのやりとりも笑えます。

1.オープニングの格好良さ

オープニングはグラスに氷を手で入れウイスキーを注ぐシーンで始まるが、このカットでもう何故かワクワクしてきて、面白くなることを期待させます。

何と言っても見どころはトム演じるガブリエル・バーンの格好良さ。

レオの参謀だったのに縁を切ってキャスパーについたり(そういうふりをしたり)キャスパーは結局、殺されるのだが、レオから戻って来てほしいと要請されても、それを断って一人でやっていくことを告げる。

この間、様々な人間が複雑に交錯し、ギャング間の抗争も激化していくのだが、その中をトムはすべて計算ずくで動いているのか、偶然が重なっているのか、この辺は判然としません。

例えば、キャスパーの手下2人からバーニー(演じるのはジョン・タトゥーロ)を殺すよう強制されたトムだが(ミラーの十字路で)銃声だけ響かせて彼を逃がす。

しかし手下2人はなぜか死体を確認しないんです・・・

当然2人はその不手際を責められ、トムを連れてミラーの十字路へ検分に向かう。

ここで空を見上げるトム。

この森の中から見上げる空がいいんですよね。

そして、何故か、十字路にはないはずの死体(顔を撃ち抜かれて誰かは判別しない)が転がっている?!

2.帽子

こういう風にトムに都合よく展開する場面も何度か・・・、でもそんなことは置いといて、この映画の魅力はやはりガブリエル・バーンだと思う。

特に帽子がいい役割を果たしているんです。

目深にかぶると目や表情がよく見えないのだが、カメラが徐々に下がっていくにつれ、その表情が徐々に露わになってくるのでそれだけでワクワクするシーンです。

ギャングに銃を持たされバーニーを射殺するよう強制され、前を歩かせているバーニーの後をついていくシーン、思いつめたような表情のトムに、深くかぶった帽子が合う!

それからレオを演じる貫録のアルバート・フィニー。

機関銃を持つ男2人に襲われるシーン。

ここで彼が落ち着き払って二人を撃退した後、葉巻をくわえるシーンが決まってます!

このシーンですが、バックに流れる静かな音楽がまた効果的なんです。

3.印象的なシーン

ミラーズ・クロッシング(ミラーズの十字路)で、上空を見上げると森の木々の間からどんよりとした空が見え、そしてその十字路に帽子が転がっていくシーン。

トムがレオからの要請を断り一人でやっていくことを告げる時のガブリエル・バーンの表情。

あきらめたレオが一人歩き去っていくその姿。

いちいち格好良かった! 渋かった~!!

これはお気に入りの映画になりましたね・・・

ところで市長秘書役でフランシス・マクドーマンドが出ていることに全然気づかなかった・・・クレジットもありませんし。

4.ミラーズ・クロッシング 作品概要

作品概要

作品名:「ミラーズ・クロッシング」(Miller’s Crossing)

1990年公開

監督・脚本:ジョエル・コーエン
製作・脚本:イーサン・コーエン

トム・レーガン:ガブリエル・バーン
レオ:アルバート・フィニー
バーニー・バーンバウム:ジョン・タトゥーロ
ミンク:スティーヴ・ブシェミ
市長秘書:フランシス・マクドーマンド

読んで頂き、ありがとうございました。

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