「ザ・ファブル」後半のテンポの良さとよく鍛えられた岡田准一

4.0
心の筋トレ(映画)

本作はその作品に対する評価が結構、高かったようですが、でもさほど期待せずに観ることに。

冒頭の料亭のシーン。

いかにも外国の映画に出てきそうな変に日本的なものを(どぎつい色合いも)強調した料亭の作りになっていて、ここはややうんざり。

本作は日本映画なのになぜ?と、これではあまり期待できそうにないかな?と思いつつも観続けましたが。

1.切れの良いアクション

いえいえいえ・・どうしてどうして、とっても面白かったです。

特に後半はグン!とテンポがよくなりましたよ。

主演のファブル=寓話と言われるほど強い殺し屋を演じる岡田准一君、アクションも決して大仰にはならずキレがよかったです。

岡田君、相当、鍛えたのでしょうね。

2.ビルを登る岡田准一

ビルを登るシーンもスタントなしで自身で演じたのかな・・・と思われました。

本人の顔をさらして撮られているし、岡田君の顔を見ているとかなりストイックな人なのかなと思われるので、こういうシーンも自身でやりそうに思えます。

どこをどう登っていけば成功するのか、も相当練習したように見えました。

ビルを登るとなると体幹と指を鍛える必要がありますよね。

体幹を鍛えるのは勿論、体のバランスをとるため、そしてビルをよじ登るには指先だけで体を支える必要があります。

3.体幹を鍛える筋トレ

体幹を鍛えるためにはプランクは勿論、バランスボードもいいです。

このバランスボードも各種ありますが、私が使っているのは、一枚の板の下に左右に動く大きな車輪が1個ついているもの。
板の端が床につかないように左右の足に力を入れ替えながら、バランスをとってボードに立ち続ける、というトレーニング。
油断するとかなりのスピードで車輪が滑るので、そのまま吹っ飛ばされて床にたたきつけられることもあります。

気をつけなければいけないのは、バランスをとろうと思って(あるいはコワいので)下を向いてしまうこと。

体はまっすぐ、顔もまっすぐ前方を見てバランスをとるようにします。

これが練習を重ねるにつれ余裕で窓の外を見ながらほとんど左右に動くことなく、静止に近い状態に保てるようになってきますよ。

4.チェストプレス

岡田君が、マシンで筋トレするシーン。

普段からやり慣れているように見えます。

筋トレも相当こなしたに違いないですね。

これは「チェストプレス」と呼ばれるもので、ちょうどベンチプレスを寝転んでではなく、体を起こした状態で行うような代表的な筋トレの一つ。

主に大胸筋が鍛えられるのですが、岡田君の場合、特段、筋肉ムキムキというわけでもなさそうです。

アクションに生かせるように実用的な筋肉をつけるために、つまり人に見せるための筋肉ではなく、キレキレで動けるような体を作るため必要に応じて必要な箇所の筋トレをしているのではないでしょうか。

5.ノースタントのアクション

後で調べてみると、やはり劇中のアクションシーンはすべてノースタント。

肉弾戦のほか、壁をよじ登るシーンや高いところから飛び降りるシーンなども全て岡田君自身で行ったようです。

そのうえ岡田君は、数種の武術・格闘技インストラクター資格をも持っているんですね。

道理で動きがキレキレなわけですね。

これだけの動きのできる方は最近、観たことがありません。

殺陣師には「ボーン・アイデンティティー」などを手がけたアラン・フィグラルズ、スタントコーディネーターには「るろうに剣心」「亜人」などを手がけた富田稔氏が参加しており、日仏混合チームがアクションを構築しているんだそうです。

6.ファブルという人物像

殺し屋としてその能力を発揮するシーンもよかったのですが、それ以上にファブル(偽名が佐藤昭)という人物像が面白かったですよ。

自宅では全裸で過ごし、寝る時は浴槽の中に丸まって。

「プロとして」「普通」という言葉に強く反応する。

ファブルの正体がばれるのを恐れたボス(佐藤浩市)から、1年間大阪に住み、その間は誰も殺さず一般人として暮らすよう指示されたため「普通こうする・・・」というような言葉に異常に反応するのがおかしいです。

普通の、人並みのことが出来ないという人物設定なのですが、前半、ボスが「サヴァン」のことに触れる場面があるので、このファブルもサヴァンだという設定なんだろうか・・・

サヴァン症候群といえば、1988年の「レインマン」(ダスティン・ホフマンが演じた)がありますね。

以下「ネタばれ」あります。

7.インコとサムライ

それとファブルが部屋に飼いだしたインコ。

インコだったかどうか忘れてしまいましたが、「殺し屋と小鳥」で思いだすのは1967年「サムライ」主演はアラン・ドロンです。

アラン・ドロン演じる殺し屋は小鳥の待つ部屋にはついに帰れなかったけど、ファブルはこれから岬(山本美月)とも仲良くなっていきそうな・・・、そんなハッピーエンドでした。

狂ってる、と言いたいほど暴力的な小島を演じた柳楽優弥も印象的でした。

そしてエンディングに流れる主題歌がレデイ・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」

どういう意味合いでこの音楽が使われたんだろう??

8.ザ・ファブル 作品概要

作品概要

作品名:「ザ・ファブル」

2019年公開
監督:江口カン
原作:南勝久「ザ・ファブル」(講談社「ヤングマガジン」連載)
佐藤明 / ファブル:岡田准一
佐藤洋子:木村文乃
清水岬:山本美月
フード:福士蒼汰
小島:柳楽優弥
ジャッカル富岡:宮川大輔
ボス:佐藤浩市
主題歌:レディー・ガガ「ボーン・ディス・ウェイ」

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